伊澤の牧場〜アンチフォーム交友録〜

行き場のない言葉達を放牧しています。勝手に書く。

普通の日記

 Twitterでスペースをやったら、友人知人が来てくれて楽しく話をすることができた。故郷から遠く離れて、知り合いほとんどいない地にいると、寂しくなる。

 余計なことを考えることも増えた。今のところ、他人と会話することが、自分を生かす手立てだと考えている。でも、同時に何か物足りなさを感じている。

何だ?

 僕は何らかの、目に見える形での実績を出すまではここにいるだろう。いや、いたいと思う。でなければ、なぜわざわざここにきたのかわからない。ここでなければならない理由はあるようでない。一応、内定は出ているけれど、帰投は今じゃない。まだ、覚えることだってたくさんある。

 やりきれない気持ちは毎日抱えている。職場環境に全く不満はない。不満はないが満たされていない気がする。

満たされるってなんだろうか?

 僕は過去と未来を繋ぐミュージアムという装置が好きだし、日常の重力から逃避できる場所だと思う。できれば、非日常が日常になるまでそこで暮らしたいと思う。展示室に足を踏み入れる瞬間が好きだ。作品と向き合い、観察し、少しその中に潜ってみる。息継ぎする間もなく行われる作品との対話が心地よい。

 しかし、現代美術や演劇を見る機会が少ないのはやっぱり堪える。最近は、自分は首都圏に暮らすのが性に合っていることを認めざるを得ない。

 空調の音だけが微かに聴こえる静かな部屋で考えたことは、結局ロクに結論が出ないまま堂々巡りを呼び起こす。明日も少しだけ浮上しよう。これからのためにも。