伊澤の牧場〜アンチフォーム交友録〜

行き場のない言葉達を放牧しています。勝手に書く。

例の件

今井さんから某人について学部時代のこと含め話を聞いた。心底ダサかったので、良かった。周囲に話してみたら、某人のしつこさが気持ち悪いという意見が多く、これもまた良かった。

小林公平さんへ

https://x.com/bayapicochan?s=21 自分で分かってやってると思いますが、SNSで僕のブログとか昔のツイートとかに関して定期的に揶揄する行為について、本当に気分を害しているのでやめてください。 僕と僕の父親も気分を害してます。 あと、僕の友人も友人の…

流されていくだけ

自分1人で何かを決めたられたことがない。 でも、やりたくないことだけははっきりしているから、そこを通らないように流されていったら、いつのまにか予想もしなかった遠い場所まで来てしまった感覚がある。 美術なんて1番興味なかったのに流れ着いてしまっ…

話すテンポが違うということ

「気が合う」と他者に対して判断する際に、何が基準になるのだろうか? 自分にとって、話すテンポが全く違う人間が同じ空間にいることは、少なからず負荷がかかる要因になる。ここで言う「テンポ」は、〈発話の時間的な長さ〉のことなんだけど、僕は比較的短…

ダニエル・ホール「それはそれであるということ?」展を見ての感想

少し前になるが、11/26にJUNGLE GYMという東十条駅から徒歩で行ける住宅街の最中にある場所で展覧会を見た。そのことを少し書く。 正直行って、この展覧会に入った初見の人間は、アレナスの著書よろしく「なぜこれがアートなの?」と当惑するに違いない。 た…

青木淳退任記念展「雲と息つぎ ―テンポラリーなリノベーションとしての展覧会 番外編―」

学生時代の友人である栗田くんは、かつてこう言った。「青木淳は日本の建築家の中で唯一批評をするに値する建築家である」と。 栗田くんは、石上事務所インターンの生き残りで、建築史も美術史もはたまた音楽についても驚くべき量の知識量を持っていた畏友で…

ブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』〜ストーリーは単調だがエンタメとしては最高〜

ブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』を見た。 ストーリーは一言で言えば、1950年代ニューヨーク版『ロミオとジュリエット』だ。 ヨーロッパ系移民の「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」の対立が激化する中、「ジェッ…

「Neuron 」Aaron Lam Kwok-yam とArt Center Ongoingでのほろ酔いだべり

吉祥寺のArt Center Ongoingにて「Neuron」という展示を見た。発光するオブジェと室内を循環するウィスキーによってインスタレーションとして面白い空間になっていたが、おそらく、この場所でしか実現し得なかったものだろう。 オンゴーイングの外観は、およ…

稀代のSF作家の物語理論、あるいは闘病記〜『伊藤計劃記録 I』

『伊藤計劃記録 I』を読んだ。読んだ理由は、僕が彼の『虐殺器官』という小説を読み(もはや日本において語り継がれる伝説的なSF小説だが)、どうやったらこんな物語を書けるのか不思議に思ったからだ。彼が文章を書く時、物語を描いていく時に、その源流に…

何度目かの帰省くらい大目に見てよ

昨日茨城の実家に帰ってきた。採用試験のためだ。フィールド調査が必要になるなと思い、少し街歩きをする。今の仕事は意外に歩くことが多い。院生の頃より歩く距離は増えたかもしれない。 何度目かの帰省になる。僕が下関に赴任して一年が経とうとしている。…

疲れと帰省

今日は色々とめまぐるしく動いた。 加害者と被害者はどこから区分けされるのか。色々とグラデーションがあるのではないかと考えたりした。 福岡から帰省したが、博多は人が多い。福岡市美の森山安英の作品を僕はいつになったら見られるのだろうか。

普通の日記

Twitterでスペースをやったら、友人知人が来てくれて楽しく話をすることができた。故郷から遠く離れて、知り合いほとんどいない地にいると、寂しくなる。 余計なことを考えることも増えた。今のところ、他人と会話することが、自分を生かす手立てだと考えて…

下関・北九州滞在期①「ベラミ山荘の怪」

下関で仕事をはじめてから長らくブログをサボってしまっていた。元来の不出不精ならぬ筆不精が祟ったからであり、言葉の放牧を怠っていたこと、ご容赦願いたい。これからは少しずつ更新していきたい所存だ。 何せ、見たものと書いたものの数が偏りがちになる…

貴重な一次資料のオンパレード〜「山口勝弘展 『日記』(1945-1955)に見る」

神奈川県立近代美術館鎌倉別館にて、「山口勝弘展 『日記』(1945-1955)に見る」を見た。本展覧会は、1945年から1955年までの間に書かれた18冊の日記を手がかりに、山口の初期作品を展示するものである。山口の日記は「ノスタル爺やの思い出」と書かれた箱…

「展開された場における彫刻」に関してのレジュメ(的メモ)

「展開された場における彫刻」 "Sculpture in the Expanded Field" 原文は1978年に書かれたもの。 ○本論の目的 1960年代以降の「彫刻」の枠組みを、論理的展開によって捉え直すこと。 ※クラウスは、ロバート・モリスを仮想敵としていたのでは?との意見も、…

人間関係について

〜人間関係を気にしなくていいなら、この世の悩みの9割は解決するはずだ〜 人というものは恐ろしい。数多ひしめく、もののけの類よりも恐ろしい。人生は人との関わりの連続であり、人付き合いは避けることはできないし、人と関わり合うことはめちゃくちゃ楽…

関係性

日々反省をしている、でも気持ちは変わらずで、やらなければいけないことに今は時間を使わないといけなくて、プレッシャーで、自分を優先させてしまう時と人を優先する時の落差が激しい気分屋で、不器用で、そんな自分に落ち込みつつ、でも前を向かないとっ…

森博嗣作品と僕

森博嗣の文体は乾いている。熱っぽくも湿っぽくもない。ただひたすらに冷静かつ簡潔で美しい。そして論理的かつ明示的でユーモアもある。最近、僕の書くテキストも森博嗣の文章を手本にしたいと考えている。 森は、もともと名古屋大学工学部建築学科の材料工…

日常的空間で演劇を行うことについて少しぽやぽやと考えてしまったーー『ぶれる境界』を見て

先程、北千住BUoYで演劇作品『ぶれる境界』を見てきた。ほとんど見返さずに勢いで感想を書いてみる。 これは僕の経験。関係者の方々は1人の人間の戯言として読んでいただければ。 本公演はカフェ内部での公演であり、物語の冒頭シーンもカフェから始まる。つ…

牧場エッセイ-人生はいつだってボディブロー。あなた、今日の夕飯はシューカツよ(四国篇)。

四国行きは就活のために唐突に決定した。ああ、面倒だ。ため息がマスクの繊維を僅かに振るわせる。どーしてわざわざ四国くんだりに今の時期に行かねばならないのか。某県や某市の試験は都内でもやってくれたんだけどなあ、などと小声でぶつくさ呪詛を唱えて…

日記

今日は家にずっといた。友人の誕生パーティーから帰ってきて書くべきものを一つ終えた。最近寝不足だったので、ほとんど爆睡していたような1日だった。Aokidさんの話を聴く。ものを触ること、ものと関わることによって少しずつ風景が変わり都市の見え方も変…

研究ノート1

今日からまた研究を再開する。 「問い」 戦後美術の中で実験工房はメディア・アートの先駆的な存在として位置づけられている(誰に?)が、そもそも実験工房とはどのような存在だったのか?次週はそういった発表にしようと思う。この運動体の面白さは前提とし…

最近のこと05/10

頭痛がする。酷い頭痛だ。 喘息。自らの意思と関係なく咳が出る。持病だ。いつも毎年この時期に発症する。ただ、最近、急に酷くなった。気道が明らかに狭くなっていることがわかる。食欲がなくなり、体力が落ちた。先日、バイトに出向いたが、目眩と頭痛で立…

蓮沼執太フィル『◯→◯』

今、オーチャードホールからの帰り道にあるネットカフェで足の裏を痺れさせながらこの文章を書いている。最近、見たというだけで満足してしまって文章を書かないのが怠惰すぎるなぁと自分に嫌気がさしている。だから少しでも早く感想を書き記すことを心がけ…

velvetsun village《田上碧 guest 岡千穂》ライブ配信感想

先日、2人のライブを配信で見た。田上さんとオカチホさんのライブは個別でみたことがあったが、2人でのライブは初めて見たかもしれない。田上さんのパフォーマンスは、「弾き語り」だった。弾きながら語り、語りつつ歌う。米澤一平さんとのセッションを見に…

『忘れる滝の家』観劇メモ

アトリエ春風舎という場所に初めて行った。舞台が地下にあるというだけで秘密基地のように思われてワクワクした。 照明が落ちると、フードを被った謎の人物が登場した。謎の人物は手を叩き、物語の始まりを告げた。次第に異なる2つの空間が立ち上がってくる…

不安

このところ、修論を書き進めている。しかし、昨日は一行も書けなかった。書く時間はあったが書けなかった。こんな日が断続的に訪れる。正直、ギリギリだ。毎日自己嫌悪に陥る。院生になった時(もう2年前のことになる)、指導教員N氏に、開口一番「お前は文章…

『TWO - in transit Hara Museum』—原美術館閉館に際して—

原美術館が閉館した。1/11日のことだった。思い入れのある美術館が閉まるので、つい感傷的になってしまう。原美術館閉館の日、僕は『TWO - in transit Hara Museum』という映画を見ていた。40分ほどのごく短いもので、館内でパフォーマンスを行う森山未来と…

普通の日記

この世界には、早足で歩かなければならないリズムが、まるで通奏低音のように流れている。それはふとした瞬間に、BPM高めで僕たちの前に現れる。それは悲しいけどどうしようもないことで。小さい頃、父に着れられて東京に初めて来た時、ひっきりなしに電車か…

劇団ノーミーツ『それでも笑えれば』に関しての覚え書き 

劇団ノーミーツ『それでも笑えれば』の大千穐楽公演を昨日観劇した。500人くらい人が来ていた。ノーミーツの公演は全て見ているけれど、今回が1番クオリティが高かった。「Zoom演劇」を支える技術的側面と観客を物語に巻き込むための形式がバランス良く結び…